気管切開 カニューレガイド

気管カニューレのあれこれ

保持用カニューレ「レティナ」による気管孔管理のポイントと臨床的メリット

気管切開管理において、抜管に向けたトレーニング期や、長期的な気管切開孔の維持が必要な症例において、保持用カニューレである「レティナ」の活用は、患者のQOL向上において重要な選択肢となります。

本記事では、医療従事者の皆様が「レティナ」をより安全かつ効果的に臨床現場で活用するためのポイントを解説します。

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装着イメージ

1. 「レティナ」の適応と使用目的

レティナは、パイプ部を外フランジと内フランジで皮膚および気管前壁を挟み込むように固定する特殊な形状をしています。故に

レティナ装着イメージ

レティナ装着イメージ

カフなしカニューレ装着イメージ

カフなしカニューレ装着イメージ

【適応となる患者様の目安】

意識がはっきりしている

常時自発呼吸がある

嚥下障害が改善されており、誤嚥がない

喀痰等の分泌物が少なく、吸引の頻度が比較的少ない

【主な使用目的】

気管孔閉鎖前の呼吸訓練および喀痰の排出訓練、また、吸引や緊急時の一般的なカニューレの再挿入を容易にするための気管孔保持です。通常のカニューレと比較して気管内への刺入部が最小限であるため、気管粘膜への刺激が少なく、肉芽形成のリスクを低く抑えられることが大きなメリットです。

2. 臨床現場における管理の注意点

安全な管理を継続するために、以下の手技・リスク管理に留意してください。

吸引手技の最適化:レティナはパイプが気管に対して直角に留置されています。通常の吸引カテーテルをそのまま挿入すると気管後壁に直接当たり、粘膜損傷や肉芽の原因となることがあります。カテーテルの先端が曲がっているものを使用し、斜めに挿入するイメージで操作を行うことが推奨されます。

脱落リスクへの備え:咳嗽反射の激しい患者や分泌物の多い患者では、カニューレが外れるリスクが高まります。外れるリスクがある場合は、後述する「レティナフレーム」の装着を検討してください。また、在宅管理の場合は、万が一レティナが意図せず抜けてしまった時のために同サイズのカフなしカニューレを常備しておくことを安全策として推奨します。

3. 患者の状態に合わせたオプションパーツの活用

レティナは、豊富なオプションパーツを組み合わせることで、患者に応じた細やかな調整が可能です。

発声練習(ワンウェイバルブ):発声練習や、日常生活での発声時に使用します。

カフなしカニューレ装着イメージ

呼吸訓練(エアウェイキャップ):抜管に向けた呼吸訓練が必要な患者に装着します。

カフなしカニューレ装着イメージ

人工鼻等の接続(15Mジョイント):人工鼻などを接続する際に使用します。

カフなしカニューレ装着イメージ

固定の強化(レティナフレーム):より確実にカニューレを固定したい場合に併用します。

カフなしカニューレ装着イメージ

4. サイズ選定・挿入および抜去のテクニック(動画解説)

レティナの性能を最大限に引き出すためには、適切なサイズ選定(外径サイズ×長さ)とレティナ特有の挿入・抜去操作の習得が不可欠です。外径サイズは7・9・11・13の4種、長さを含めますと、計48種ご用意しています。具体的なコツについては、以下の解説動画をご参照ください。

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まとめ

レティナは、適切にご使用することで患者の異物感を軽減し、安定した気管孔保持をサポートできるデバイスです。

適応となる患者を対象に定期的な観察とともに、オプションパーツを活用して、個々の患者に最適なケアを提供しましょう。